歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

ホタルイカ

清明の次候

鴻雁北(こうがんかえる)

 

桜も満開を過ぎてハラハラ散っています

少し寂しい毎年の光景

 

今日はホタルイカを買いました

奮発して富山県

丸々太ってプリプリ
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ホタルイカの旬は4.5月

普段は深海にいますが、産卵のため海岸近くまでやってきます

寿命は一年

はかないその命…

大切においしくいただきます


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今日のメニューはホタルイカのアヒージョ

オリーブオイルもバケットにたっぷりつけて

白ワインがすすみます

 

日本海から遠く離れたコヤギ地方

ホタルイカは大人になってから食べたもののひとつ

冷蔵技術が進んで身近になったのですね

 

ホタルイカ青く光るその姿は富山湾の春の風物詩

貴重で憧れの存在なのは変わりません

今年もありがとう

 

 

 

 

 

 

 

壮絶なカエル

二十四節気清明

昨日から七二候は鴻雁北(こうがんかえる)

 

「クッークッー」

蛙が鳴き始めました

七二候で「蛙始鳴」は立夏の頃のはず…

歳時記で調べてみると「蛙」は春の季語

確かに毎年今頃から蛙が出てきます

 

夜、帰り道に大きな蛙

道の中程にいるので車に引かれてしまう

道の脇に戻そうと足で押しても動きません


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良く見ると蛙の上に蛙そしてその下にも蛙!

ただならぬ空気

 

調べてみるとヒキガエルはちょうど繁殖期

雄が雌に抱きつき産卵と受精が同時に行われます

メスを奪い合い1匹に何匹もの蛙が抱きつくことも

押し潰されたり、絞め殺されてしまう雌もいるそうです

まさに命がけの産卵

壮絶な蛙の世界

 

車に引かれないように祈り、立ち去ります

あまりに厳しい自然の営み

力強く生きる蛙の姿が、いつまでも目に焼き付きます

 

 

 

 

 

 

 

つばめ

二十四節気清明

七二候は玄鳥至「つばめきたる」

つばめいるかなーと探してもまだいません

つばめは冬の間は南方で越冬

日本を目指し、まだ海の上を飛んでいるのかも…

 

目印は太陽

数千キロをたった1羽で渡って来ます

止まるところが無い海

どんなに過酷なことか…

 

害虫を餌としているため益鳥とされています

外敵から身を守るため、あえて人家の近くに巣を作る

 人間と共存の道を選んだつばめ

勇気と知恵のある立派な鳥です


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もうすぐ巣作りや子育てが始まります

忙しく飛び回るつばめ達

なぜかとても強く心引かれる鳥です

 

 

 

 

 

 

花桃

二十四節気清明の初候

玄鳥至(つばめきたる)

 

毎年楽しみにしている花

向かいの農家のお庭に咲く

花桃


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こぼれんばかり、満開です

 

花桃は観賞用に改良された桃

実は小さく食べられません

花がとってもたくさんでキレイです

 

良くみると1本の木にピンクと白の花が咲いています


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道行く人が足を止めて花桃を見ています

コヤギの木でもないのだけど、うれしくて

「そうでしょ、そうでしょ、キレイでしょ」

内心自慢です

ときには花を見ている人に解説したり

「きれいですね」なんて会話したり

 

ひとりで見てもきれいなんですが

誰かと一緒に見ると何倍もきれい

 

花だけじゃなく、なんでもそうですね

 

お花見

二十四節気清明

七二候は玄鳥至(つばめきたる)

 

今日はお花見に行きました

前々から夫と休みを合わせて計画

うーん、なんか風が強いです

でも週末は雨の予報だし、今日しかない…

 

桜を見るのも今の慌ただしい時代には至難の技です

 

自転車で多摩川近くの秘密の場所へ

桜がたくさんあるのに、なぜか人がいないんです

毎年ここに来て、桜を見ながらお弁当を食べるだけですがとっても楽しみなんです

 

朝からお弁当作り


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これも桜の下でおいしいビールを飲むため

早起きして頑張ります

レシピは大好きな「茅乃舎だし」の春の御料理読本から

いつもセンスあるレシピ、参考にしています

 

肝心の桜は


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6、7分咲きでした

うーん、残念

 

なかなかグッドタイミングで見られない

会えないままさようなら、なんてことも…

だからこそ、みんなが熱狂し恋い焦がれる

 

来週の休みまで待っててくれないかな

もう1回会いに行くね

 

 

大根の花

本日より二十四節気

清明(せいめい)

万物すべてが清らかで生き生きするころ

七二候は玄鳥至(つばめきたる)

 

すがすがしく明るい空気に満ちあふれ、生命が輝く季節の到来です

 

まさにそんなものを発見


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力強く伸びている大根の花

 

畑でほったらかしにされている大根から、勢い良く白い花が咲いています

本来花が咲く前に収穫される大根

花が咲いたら「ス」が入って美味しくないそうです

 

生産緑地農園」という一応形は畑

でもほとんど空き地状態、というものも少なくありません

おあいそで植えられた野菜も、収穫されずほったらかし

 

食べられることなく一生を終える大根がなんだかかわいそう

 

でも大根はそんなこと気にもせず、伸び伸びいきいきと咲いています

大根の気持ちは大根にしか分かりませんが

なんだか今を楽しんでいるみたい

 

明るい日射しを浴びてキラキラ輝いています

 

 

 

 

 

 

花冷え

春分の末候

雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

 

夏のイメージの雷ですが、春に鳴るものを「春雷」と呼ぶそうです

冬ごもりの虫を起こす「虫だしの雷」とも。

 

おとといから昨日は冷たい雨でした

この時期の梅雨、菜種梅雨です

期待した雷は鳴りませんでした

 

今日は晴れですが、花冷えの一日

桜が咲く頃、一時的に寒さが戻ることを花冷えといいます

 

寒いのもうイヤ

でもこれも春のしるしと思えばいいのね

 

駅前の桜


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一分咲きってとこでしょうか?

桜も花冷えで停滞中