歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

入谷朝顔市(前編)

二十四節気 小暑

七十二候は温風至(あつかぜいたる)

 

温風とは梅雨の終わり頃に吹く南風のこと

梅雨も後半、ムシムシじっとりです

 

入谷朝顔に行ってきました

東京の下町の風情を感じる初夏の風物詩

 

コヤギはなんと10年ぶり!ワクワクします

朝顔市は朝5時から開かれますよ

朝顔は午前中で萎むので、じっくり見たい人は朝のうちがおすすめ


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朝顔の露天が通りにびっしり並びます

横目で見つつ、まずは「鬼子母神」へ参拝


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平日ですがかなりの混み具合

10年前に頂いた朝顔の御守りを返納します


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ボロボロです

可愛い朝顔の御守りは青、紫、ピンクの3種

新しい御守りはピンクにしました

買うときにお坊さんが火打ち石でカチカチして念仏を唱えてくださいます

ご利益ありそう~

 

さてもう11時、朝顔を選ばなきゃ

もものすごい暑さ…

喉も乾いてきたし…


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誘惑に負け、通りの角の焼き鳥屋へ避難

生ビールがうまい!

 

朝顔市のもうひとつのお楽しみ

ビールと屋台と下町グルメ

朝顔露天の反対側はずらっと食べ物屋台

 

しかしこの暑さに外の屋台はきついわ

ビールもすぐぬるくなりそう

 

ということで2軒目は「入谷食堂」

創業大正12年!の定食屋さん


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ハムカツ~うまい!

ポテトサラダも懐かしい味

ぜひ食べてみてください!

ビールは瓶ビールになります

 

そろそろクールダウンしてきたわ

肝心の朝顔まだ買ってないじゃない

というわけで再び「朝顔市」へレッツゴー

 

〈次回へ続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青紫蘇

夏至の末候

半夏生(はんげしょうず)

 

とあるお家の道路脇の花壇にこんな看板が


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「よかったらしそどうぞ」

なんかうれしい~

さっそく嬉々として収穫


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青々とした立派なしそです

しそがタダで貰えたのもうれしいですが…

 

「旬の青紫蘇がこんなに成りましたよ」

「おいしいから食べてみて」

 しそを育てた方のうれしさが伝わってきます

しそと一緒にそんな気持ちまで分けてもらえたことに感謝

 

夕飯は「イワシの青紫蘇巻き」

 
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イワシの開きに青紫蘇、梅干し、チーズを巻いてオーブンで焼くだけ

旬のイワシにしその香りがさわやかな一品

 

青紫蘇育ててくれた方~!

ふさふさ立派に育ちましたね

とても新鮮な旬の味ですね

自分で収穫して食べられて幸せです

素敵なお裾分けありがとうございまーす

 

 

 

半夏生

夏至の末候

半夏生(はんげしょうず)

本日は雑節の「半夏生

半夏生夏至から11日目にあたり、梅雨明け間近を次げる節目

雑節の過去記事はこち

農作業を行う上で重要な意味を持つ雑節

半夏生は田植えを終える目安とされてきました。
天候不順などで田植えが遅れたとしても、半夏生以降は田植えを行わないようにしていたそうです。

なぜなら、半夏生を過ぎて植えられた稲は秋までに十分実らず、平年の半分ほどの収穫になってしまう「半夏半作」といわれていたからです

 

こりゃなんとしても田植えを終えるしかない!

 

半夏生といえば「タコ」

タコ足のように稲がしっかり地面に根付くようにとも、滋養あるタコを食べて農作業の疲れを取ったともいわれています

 

スーパーでは「半夏生にはタコを食べよう!」キャンペーン

いつもよりタコ売り場が広がっていましたよ

早速コヤギも購入

 

「たこの緑酢」


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大好きな土井義晴先生のレシピ

にんにくときゅうりをすりおろしたさわやかな酢の物

本当におすすめ!ぜひ作って見てください

緑色が鮮やかななうちにいただきます

 

田植えはしていませんが…

やはり今の時期は疲れやすく体調も崩れがち

タウリンの多いタコを食べるというのも理にかなっているんですね

昔の人達の知恵はすごいです

ありがとうございます

 

 

 

 

 

 

夏越ごはん

二十四節気 夏至

七十二候は菖蒲華(あやめはなさく)

 

どんより梅雨空

本日は夏越の祓(なごしのはらえ)

過去記事はこちら

「夏越ごはん」が注目されているようです

雑穀のご飯に夏野菜のかき揚げを乗せたもの

ここ最近盛上がってきたみたい

 

気になって「夏越の祓」にちなんだ食べ物を調べてみました

 

京都では「水無月」というお菓子が昔から食べられているそう

 
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3角形のういろうの上に邪気を払う小豆

この形は氷をイメージしています

厄除けと暑気払いというところでしょうか…

 

その昔、冬の間に沼や池で出来た氷を氷室と呼ばれる貯蔵庫に保存し、旧暦6月1日に朝廷や幕府に貢いでいました

冷凍庫なんてなかった時代

氷は庶民には高嶺の花

氷に見立てたお菓子や料理を食べて冷たい氷の風情を楽しんだのだそう

 

日本人の感性の豊かさに感動します

 

コヤギも今日にぴったりなものを作ってみましたよ

「氷室豆腐」
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愛読している「おかずのクッキングNo.210」より

お豆腐を切り出した氷片に見立てています

とろろと出し汁を冷たく冷やして

結構作るのに手間がかかり大変でした

 

でも普段とは違う特別な時間です

お豆腐がすっーと喉に流れていく爽快感

半年分の厄落としが出来た気がします

やっぱり食べ物って大切

素直に感謝の気持ちが溢れてきます

 

明日からの半年、無事に過ごせますように…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

らっきょう

二十四節気 夏至

七十二候は菖蒲華(あやめはなさく)

 

鳥取県から「らっきょう」が届きました

北条砂丘らっきょう


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昨年食べておいしかったのでまたお取り寄せ

砂付きで新鮮な朝採れらっきょう

パリパリ、しゃきしゃきなんです

 

洗って一個一個薄皮をむきます

これが結構大変、首と腰が痛い

らっきょうはおいしいけど、この薄皮がめんどうなのよ、ブツクサ…

疲れた…孤独な作業だわ

 

1時間後

ジャジャーン!


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真っ白で玉のようならっきょうになりました

キレイ…うっとり

  

半分を塩漬けに、半分を醤油漬けに 

甘酢にもしたいし

もう1回注文しょうかな

 

もうさっきまでの苦労は忘れています

いやいや、苦労があったからこんなにうれしいんですね

一年で今しかないからこんなに楽しみなんですね

 

深いな、らっきょう

 

 

 

 

 

 

 

 

夏越の祓(なごしのはらえ)

夏至

あっというまに季節は進んでいます

七十二候は菖蒲華(あやめはなさく)

 

梅雨らしい蒸し暑さ

こんなポスターを発見


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近くの神社で行われる「夏越大祓式」の案内

 

夏越の祓(なごしのはらえ)とは

一年の折り返しである6月晦日に半年分の穢れを祓い、次の半年分の健康と厄除け祈願をする行事

これと対で年末大晦日に行われるものを「年越の祓」という

 

えー!行ってみたいな

けどその日はコヤギ仕事でした

どんな事をするんだろう

調べてみました

 

「茅の輪くぐり」

半年の穢れを祓い病気や禍から免れるようにと茅で作った輪をくぐります


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水無月の夏越の祓する人は、千歳(ちとせ)の命延(の)ぶというなり」と唱えながら茅の輪を3回くぐり抜ける作法

 

医学の発達した現代から想像も出来ないくらい、ちょっとした病気でも死ぬ人が多かった昔

半年を無事に過ごせるのは普通ではなく、むしろ幸運なことだったのかも…

 

コヤギなんて半年なんてあっというま

病気や死なんて考えることもなく

生きてる感謝どころか「毎日忙しくて…」なんて不満ブツクサ

 

今年の6月30日は半年を振り返ってみよう

無事に過ごせたことに感謝

そしてまた半年頑張れるように祈ってみよう

 

 

 

 

 

 

 

夏枯草

二十四節気 夏至

昨日は一年で昼間が一番長い日

夜7時でも明るくて得した気分

明るいうちに飲むビールはこの時期ならでは

大好きな季節

 

七十二候は乃東枯(なつかれくさかるる)

乃東とは夏枯草(かこそう)のこと

別名ウツボクサという植物で、冬至に芽吹き始めます


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そしてちょうど今頃枯れていくことから

「夏枯草」と呼ばれるように


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普通は~が咲いたら春とか思うのに…

~が枯れたら夏が来るというのもめずらしい

 

夏至

まさに夏が到来!

明るく楽しい季節が来るうれしさ

 

でも少し寂しい気持ちも…

明日から陽が少しずつ短くなっていくのね

これから夏なのに、なってしまうと悲しい

 

まだなってもいないのに考えすぎ

ですよねー⁉