歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

伊豆下田の旅〈3〉

二十四節気 秋分

七十二候は 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

 

引き続き下田の旅です

過去記事はこちら

 

昼食は「美松寿司」へ

三代続く老舗のお寿司屋さんです

こちらでのおすすめは下田の地魚にこだわった黒船寿司2200円


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金目頭の煮付けは絶品です


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お寿司を食べながら大将が下田の昔の話をしてくれました

 

「昭和40年代には芸者が150人いたんだよ」

その頃は港には船がたくさん使い出入りしていて、船乗りや多くの人で賑わっていた下田

「呉服屋も何件もあったけど、今はもう1件しか無くなったね」

 

観光のイメージが強かった下田ですが、そういう過去もあったんですね

美松寿司のシャリがとてもおいしいのですが、これは肉体労働のお客が多かったので味を濃いめにしている、と大将の弁

 

おいしいお寿司に大満足しつつ、下田の町の奥深さを感じなからお店を後にしました

 

繁栄と衰退、どこか懐かしさをかんじる町並みも「レトロ」なんて言う言葉では簡単に表現出来ません

誇りと意地、そして哀愁

 

下田の町がとても気になってきました

 

一泊二日の下田旅行

完全不完全燃焼

近いうちにまた来たいです!

 

伊豆下田の旅〈2〉

二十四節気 白露

七十二候は 玄鳥去(つばめさる)

 

伊豆下田の旅の続きです

関連記事はこちら

来たばかりですが、すっかり下田が気に入りました

 

夜は地元で人気の居酒屋「開国厨房なかなか」へ

新鮮な魚はもちろん、伊豆牛や伊豆軍鶏など地域の食材を使った料理が自慢です


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珍しい金目鯛の串焼き

金目鯛水揚げ高日本一の下田ならでは

 

食べ過ぎ飲み過ぎで、下田の夜も更けていきます

 

お宿は「下田ベイクロシオ」

素泊まりなので、朝も気にせずゆっくり眠れました


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窓からの景色、朝の下田港

 

昼食までの時間下田の町を歩きます

昔ながらの商店が並ぶ通り


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なんだか小さい頃にタイムスリップしたような感覚


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「くだもの こやま」さんの店先で手作りのらっきょうが売っていました

自分の畑で取れたらっきょうを蜂蜜の甘酢で漬けてあります


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もちろんゲット!手作り感満載で良いね

 

下田の町は奥が深そうです

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊豆下田の旅〈1〉

白露の末候

玄鳥去(つばめさる)

 

遅めの夏休みを取って、伊豆下田へ一泊旅行です

「下田は寿司が安くておいしい!都会の半額のイメージで大満足」なる話をグルメな友人から聞いたのがきっかけ

旅のテーマは「下田でおいしいもの食べる!」です

 

新宿発「スーパービュー踊り子

そういえば去年も乗りました

過去記事はこちら

去年と同じく、まずは生ビール!

踊り子号では「アサヒ熟撰」の生ビールが飲めますよ

 

スーパービュー踊り子は窓が大きく、伊豆の海岸線の景色がよく見えます


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海側はABシート、そして行きは偶数の席、帰りは奇数の席を取るべし!

窓の枠が無いので景色が堪能出来ます

 

伊豆下田は黒船が来航した歴史の街

そしてきれいな海と美しい浜辺があります

夏はたくさんの人で賑わいますがもう9月

人が少なく、夏が終わった寂しさを感じます

 

昼食は「波浮寿司」へ

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どこか懐かしいお品書き


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まずはお刺身で乾杯

ここ波浮寿司は地魚とおいしい貝が食べられるお寿司さん

 

チャーミングな大将が下田の色々な事を教えてくれます

爪木崎の水仙御用邸、温泉の質が良いのは観音温泉…


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下田の記事が載っている新聞を取ってあって、話の途中で度々見せてくれました

下田を知ってもらいたい!という気持ちが伝わって来ます

お寿司がおいしいのはもちろん、旅人を優しくもてなしてくれるステキなお寿司屋さんでした

 

チェックインまで時間があるので、「下田ロープウェイ」に乗ることに


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寝姿山の山頂からは下田の港が一望出来ます


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山頂で静岡限定ビールの樽生が飲めます!
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いやぁー来たばかりだけど、下田って良いところだわー

 

今日のお宿は「下田ベイクロシオ」

下田港が目の前の温泉リゾートホテル

今回は素泊まりで一人1万円

さぁ、夜はどこでおいしいものを食べようか

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タバスコ作り

二十四節気 白露

七十二候は 鶺鴒鳴(せきれいなく)

 

ここ数日気温が急に下がりました

やっとあの暑さから解放されるのね

秋っていいなぁ

 

毎年夏はハラペーニョでタバスコを作っています

過去記事はこちら

しかし、農家の無人販売でいまだにハラペーニョを見かけません

今年猛暑だったから不作なのか?

 

その代わり、赤唐辛子を発見!

乾燥前の生の赤唐辛子です


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これで今年はタバスコを作ります

 

作り方は簡単

唐辛子、塩、酢をフードプロセッサーでペースト状にします

それをホーローの鍋で5分位グツグツ煮ます


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熱いうちビンに詰めたら、冷蔵庫で2、3か月熟成させて完成です


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熟成を待つのも楽しみ

 

夏の唐辛子を瓶に閉じ込めて…

冬になって食べるとき、この夏の出来事を思い出す

地獄のように暑かった夏

楽しいこと、悲しいこと

 

タイムカプセルみたい

やっぱり保存食ってすごい

 

 

 

ど根性朝顔のその後

二十四節気 白露

七十二候は 草露白(くさのつゆしろし)

 

8月、ベランダの側溝に突然芽を出した朝顔

去年の朝顔の種が飛んで、側溝にたまった少しの泥から芽を出したようです

けなげなその姿から「ど根性朝顔」と名付けて植木鉢に植えました

 

関連記事はこちら

ど根性朝顔はその後どうなったかというと

じゃーん!


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花が咲きました!

濃い紫色の花です

夫と二人で大喜び

 

でも不思議

普通の朝顔が普通に咲いてもこんなにうれしくないのに

困難を乗り越えたど根性朝顔だからこそ、こんなに感動するんですね

 

つらいことがあると、普通の事も幸せに感じる

 

…そうか…

でも、これが自分だったらイヤだなぁ

もう年も年だし、苦難とかありませんように

 

「種をとってまた来年植えようね」

夫も、ど根性朝顔には一目置いているみたい

 

そうだね

いくら願っても思い通りにはならない

なったらなったで、この朝顔のように立ち向かおう

ど根性で!

 

カナブンとコガネムシ

二十四節気 処暑

七十二候は 天地始粛(てんちはじめてさむし)

あまりにも厳しい残暑

「残猛暑」なんていう言葉を聞きました

 

今年もたくさんのカナブンを見かけました


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カナブンの過去記事はこちら

マンションの階段に転がっているカナブン

弱って飛べないのか、もうすぐ死ぬのか…

 

このままだと踏まれてしまう

同じ死ぬんでも、踏まれて死ぬのは忍びない

コンクリートよりは葉っぱの上が良いよね?

動けないカナブンがいると、敷地の植え込みの木に移動していました

 

ある日、ふとその木を見ると


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なんと!葉っぱがかなり虫食い状態に

 

もしや、カナブンが葉っぱを食べた?

でも確かカナブンって樹液を餌にしてるんじゃなかったかな?

 

調べて見るとカナブンと思っていたのは「コガネムシ」でした

見た目はそっくりなカナブンとコガネムシの見分け方

・全体的に丸っこいのがコガネムシ

・平べったくて顔が四角いのがカナブン

・背中の三角が小さいのがコガネムシ

・カナブンは樹液、コガネムシは葉っぱを食べる

 

それからカナブンを見るたびに観察


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結果、うちの周りにいるのは全部「コガネムシ」でした

 

コガネムシは農作物に被害を及ぼす害虫とされネットでは「駆除せよ」なんて出ています

 

コガネムシ、ごめんね

みんな立場があるからね

つい、自分のこと中心に考えてしまう

 

でもコガネムシも誰かの、何かの役に立っているように思う

お疲れ様です

 

 

盆踊り

二十四節気 処暑

七十二候は 綿柎開(わたのはなしべひらく)

 

処暑、暑さもようやく収まる頃

いやいや、今年はどうなっているのか

この異常な暑さのぶり返し

天気予報では「猛烈な激暑」と表現しています

 

今年も近所の盆踊りに行って来ました

去年の盆踊りの記事はこちら

商店街の小さな夏祭り

テントでは焼きそば、フランクフルト、焼き鳥など売っています


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今年は少し早めに行って、生ビールと焼きそばで盆踊りが始まるのを待ちます


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お祭りの焼きそばってなんでこんなにおいしいのかな

 

盆踊りが始まりました

一年経って忘れていた踊りも、少し踊るとすぐ思い出します


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何も考えずただ踊る、楽しい時間

なんで盆踊りがこんなに好きなのか

 

夏の夜、太鼓の音、大音量の曲に合わせて踊る人達

喧騒の中にいるはずなのに、自分の心はしんとしている

踊りの間はあの世と細い空間で繋がっているような、不思議な感覚

 

盆踊りが終わる、それは現実に戻るとき

さようなら、みんな

さようなら、盆踊り

ありがとう、また来年