歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

桜と雀

二十四節気 春分

七十二候は 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

 

桜が咲いたとたんに冬に逆戻りの寒さ

今年は震えながらのお花見でしょうか

 

まだお弁当を持ってお花見に行っていないコヤギ

桜が散ってしまわないか心配です

近くの神社にまたまた桜の様子を見に行きました

先日の神社の桜の記事はこちら

 

もともと古い木なので花も少ない神社の桜

少し散り始めているようです


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あれ?花ごと落ちてる桜があります


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桜の花は花びらがヒラヒラ落ちるイメージなんだけど…

 

調べて見ると、どうやらすずめの仕業

桜の花の蜜が好きな鳥はヒヨドリメジロですが、細いくちばしを花の奥に入れて上手に蜜を吸うそうです

ところがすずめはくちばしが太いので、花の付け根を食いちぎり蜜を吸う


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しかも、雀がこのような行動をするのはわりと最近のことらしいのです

雑草の種子などを食べる雀ですが、近来空き地が減り食べ物が少なくなり、蜜を吸うようになったと考えられています

 

他の鳥を見よう見まねで覚えたのでしょうか

すずめ、すごいです!

 

桜を待っていたのは人間も鳥も雀だって同じ

今まで桜しか見ていなかった自分に反省

 

これからは桜を見てありがとう

その上でうれしそうな鳥がいてありがとう

みんなに春が来たね、ありがとう

 

 

 

 

 

 

ヒヨドリ

春分の次候

桜始開(さくらはじめてひらく)

 

今年は桜の開花が例年より早いそうです

テレビでは東京の桜が見頃の話題

 

それなのに今日は寒い

コヤギ地方は最高気温は9度!

真冬並みの「花冷え」です

花冷えの過去記事はこちら

近所の神社へ桜を見に行きました


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ここの桜はかなりの老木

年を取って花もまばらになってきていますが、頑張って咲いています

 

あいにくの曇り空、桜も寒そう

 

上を見上げると、桜の花の蜜を吸っている鳥がいます


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調べてみると、どうやらヒヨドリみたいです

ヒヨドリは体調約27センチ

全身灰色っぽくて頭がボサボサなのが特徴

以前は越冬してくる渡り鳥でしたが、今では一年中日本にいるようになりました

虫なども食べるそうですが、甘い蜜や果実が大好物

 

器用に桜の花の蜜を吸っては、また違う枝に飛び移るヒヨドリ

 

桜を待ち望んでいるのは人間だけじゃないんですね

 

 

 

 

 

菜の花

二十四節季 春分

七十二候は 雀始巣(すずめはじめてすくう)

 

昨日は春分の日 お彼岸の中日でした

過去の春分の記事はこちら

東京では昨日桜の開花宣言が発表されました

 

家の近所では色々な花が咲きだしています

こぶし、木蓮ミモザ、下を見れば菜の花、ペンペン草、ムラサキハナハ…

これで桜も咲いてしまうんだから大変

毎年この時期は、うれしいけどとっても忙しいですね

 

この時期コヤギが毎日食べているのは、農家の野菜コーナーで山積みで売られている「菜の花」


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たっぷりの出汁につけておひたしにして作り置きしています


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そのまま食べるのはもちろん、色々アレンジ出来るので便利なんです


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今日は菜の花のペペロンチーノにしてみました

 

菜の花

見つけるとうれしくて

食べるとおいしくて、うれしくて

花なのに食べられる菜の花

春をつれてきてくれる菜の花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メジロ

二十四節気 啓蟄

七十二候は 桃始笑(ももはじめてさく)

 

啓蟄とは冬ごもりしていた虫が顔を出す頃、という意味

まさに日増しに暖かくなっています

 

近所のさくらんぼの木の花が満開です


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さくらんぼの木の過去記事はこちら

鳥の鳴き声がします

上を見上げると緑色の鳥がいました


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ウグイスかな?

よくよく見ると目の周りが白い

 

調べてみると「メジロ」でした

メジロは雀よりも小さく色はきれいな黄緑色

(よく似ているウグイスはくすんだ草色をしています)

一番の違いは目の周りが白いこと

これで簡単に見分けがつきますね

メジロは雑食で虫や木の実なども食べますが、花の蜜が大好物とのこと

 

いつの間にかさくらんぼの木には3羽のメジロがいました

「ピピピィー」「ピィー」

楽しそうに枝を飛び回るメジロ

さくらんぼの花がゆらゆら

春が来てうれしいね

 

 

 

 

 

 

 

三浦大根

二十四節気 雨水

七十二候は 草木萌動(そうもくめばえいずる)

暖かい日の後は冷たい雨、またぽかぽか陽気

確実に春がやってきています

 

先日行った三浦三崎で買ってきた「三浦大根」


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過去記事はこちら

三浦大根は神奈川県の三浦半島の特産の大根の品種です

煮くずれしにくいのでおでんなどにぴったり

なますにするとしゃきしゃき感が違います

 

普通の青首大根よりかなり大きく、3キロから5キロなんていうのも当たり前


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そのため高齢化が進む農家にとっては収穫が大変で、栽培農家が激減

今では三浦半島の大根の1%しか出荷がないそうです

コヤギも頑張って家まで2時間かけて持って帰ってきました

さっそくお料理、楽しみ~


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三浦大根と鳥だんごの鍋


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大根と卵の煮物

もちろん、なます


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大根ステーキ

 

三浦大根を食べるのは初めてですが、本当においしい!今まで食べなかったことを後悔しています

特になますは今までのなますとは別物

来年のお正月はぜひこの三浦大根でなますを作りたい

 

この年になっても、まだまだ食べたことが無いものがありますね

旅に出ると新たな出会いや新鮮な発見があります

次はどこに行こうかな



 

河津桜(三浦海岸)

雨水の次頃

「霞始靆」(かすみはじめてたなびく)

 

この時期早咲きの桜「河津桜」を見に三浦海岸まで出掛けて来ました

 

「みさきまぐろきっぷ」というお得なきっぷを品川駅で購入

往復の京急線京急バスフリーパス、お昼ご飯と施設やお土産などに使えるパスがついて3500円です

みさきまぐろきっぷの詳細はこちら

三浦三崎といえばまぐろ!

まずはまぐろ丼で腹ごしらえ

おいしすぎて写真を撮るのを忘れました

 

名産品の三浦大根


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普通の大根の、3~4倍はあります

 

お目当ての河津桜三浦海岸駅で下車

少しピンク色が濃い可愛い桜です


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今が満開

線路沿いには黄色い菜の花


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まだまだ肌寒いのですが、花たちが春を教えてくれています

春が来るって、なんでこんなにうれしいんだろう

若いときはそんなに思わなかったけどね

 

ふと周りを見るとかなり年齢層が高いわ…

みんな楽しそう

花を見て幸せ

春を感じるのがうれしくて

 

年をとるのも良いのかもしれません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フルーツケーキ

立春の末候

魚上氷(うおこおりをいずる)

 

立春を過ぎてもまだまだ寒い日も多いです

この時期の寒さを余寒と言うそうです

 

こんな日は暖かい部屋で熱い紅茶を飲むのが幸せ

この時期、紅茶と一緒にいただくのはフルーツケーキ


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イギリスに古くから伝わる伝統的なお菓子、フルーツケーキ

ドライフルーツをたっぷりのお酒に漬け込んでくるみなどを入れて焼き上げます

 

コヤギも冬の間に何回かフルーツケーキを作ります

レシピは小さい頃から読んでいるお菓子の本

「non・noケーキブック」


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30年前のものですが、今でもページを開くとワクワクします

 

この本のレシピで作るフルーツケーキは少しダークな大人の味


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何ヵ月も前から、ブランデーとラム酒に漬けておいたフルーツをたっぷり入れます


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出来上がりのケーキにも洋酒をたっぷり染み込ませて、1週間以上寝かせます

1ヶ月以上日持ちするので、コヤギはお休みの日のティータイムに少しずつ切り分けて食べています

 

フルーツを漬ける時間、作る時間

そして食べるまでの時間

待つ時間もとっても贅沢

 

フルーツケーキと紅茶でホッと一息

時間がゆっくり流れていきます