歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

新生姜

二十四節気 夏至

七十二候は 乃東枯(なつかれくさかるる)

夏枯草(かこそう)が枯れる頃

夏枯草の過去記事はこちら

 

今は保存食の季節

梅干し、らっきょう、新生姜

気ばかり焦るし、この時期は毎年イライラします

楽しみにしているのになんでだろう?

 

〔理由を考えてみました〕

・仕事が終わって夜作るのが大変

・休みに作ろうと思っても、うまくその日に  素材が届かない

・新鮮なうちに調理したいけど、忙しくて出来ない

・季節のものなのであっという間に無くなる

・一人で一生懸命作っても別に誉められない

 

そうか、つまりは自分の思う通りにならないからなんだな

考えて見ればそれは当たり前

梅だってらっきょうだって自然のもの

早いときもあれば遅いときもある

そして、なぜか保存食作りが好きなコヤギ

好きなことを勝手にやっているんだもん、幸せなことです

イライラするのはもったいない

 

ということで、今日は届いてからもう3日も経ってしまった「新生姜」で保存食作り


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「本当は届いたその日に作りたかったのよね」ブツブツ

おっ!またまたイライラしてきた、ダメダメ

薄くスライスして、塩をふって、さっと茹でて、瓶を煮沸消毒しとかなきゃ

段々楽しくなってきた~

今日は赤梅酢で紅生姜、甘酢でガリを作りました


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これで一年間安心安心

いつでもおいしい紅生姜とガリが食べられる

 

「あ"ーあ"ー」

外では今年生まれたカラスの子供の鳴き声がします

6月だなぁ…

 

 

 

 

水なす

二十四節気 芒種

七十二候は 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)

 

「腐った草が蛍になる」意味が分かりづらい少し変な七十二候でが、昔はそう言われていたようです

蛍の過去記事はこちら

 

スーパーで「水ナス」を見つけました


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コヤギが水ナスを初めて食べたのは数年前

大阪の岸和田という所へ行ったときです

丸くて大きな茄子を糠漬けにして売っていました

 

水ナスは大阪泉州地域で昔から栽培されている茄子

丸い卵形で皮が薄く生で食べられます

水分たっぷりで搾れるほどジューシー

地元では糠漬けにして浅漬けで食べるのが一般的

 

一口食べたときの衝撃!!

「えーっ!これ茄子?果物みたい!」

それ以来、毎年夏は水ナスの糠漬けをお取り寄せしています

 

コヤギ地方ではスーパーではあまり見かけない生の水茄子、やっぱり産地は泉州になっていました

今日は自分で糠床に漬けてみました

1日だけ漬けた浅漬けです


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茄子が太っているから、コヤギの小さい糠床は窮屈そう、、ごめんね

 

「包丁使ったらあかんよ、手で割くんよ」

岸和田の漬物屋さんに教えてもらった通り、縦に手で割いていきます


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サクサクジューシーでおいしい~

 

 

流通が発達した今日だから、遠い大阪の茄子もいただけるんですね

感謝です

 

 

 

 

 

 

 

初夏のソウル

二十四節気 小満

七十二候は 麦秋至(むぎのときいたる)

 

5月にしては暑い日が続いていましたが、湿度がなく爽やか

一年中で一番ワクワクする大好きな季節

 

初夏のソウルへ行ってきました

今回はまたまた最近お気に入りの街、付岩洞(ブアムドン)へ

過去記事はこちら

 

以前から気になっていたプアムドンから見える万里の長城みたいな城壁


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正式な名称は「ソウル漢陽都城

朝鮮王朝時代に敵の侵入を防ぐために山の稜線に沿って石材を積んで築かれた城郭

ソウルを囲む4つの山を結んで、一周するように建造されていて、全長18.6km

今日では修復工事もされて、歴史と自然を楽しむことが出来るトレッキングコースとして人気スポット

 

コヤギも今回歩いてみることに


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スタートはプアムドンの裏山「彰義門

外国人はこの先の受付でパスポートを見せて許可証をもらいます

たまたまなのか、この日はパスポート提示は求められませんでした


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ひたすら階段を昇ります

平日なので人気もまばらですが、外国の観光客やシニアの登山グループなどもチラホラ

 

所々軍人さんが立っていたり、写真撮影が禁止な場所があります

やはりここは韓国なんだ


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かなり登ってきました

振り帰ると眼下に広がる景色

日本と同じく新緑が美しい

 

運が良いと鹿と出会えるらしいです

ここは本当にソウルなの?

 

ゆっくり40分くらいかけて山の頂上に到着


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ここから下りで「臥龍公園」方面へ続きます

コヤギは今回は来た道を戻ります

正直足がもうガクガクです

やっとの思いでプアムドンへ戻りました

 

カフェでひと休み


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「クラブエスプレッソ」

コーヒーが美味しいと評判のお店

大統領が飲んだという「ムン・ブレンド」を注文しました


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木漏れ日のテラスでホッと一息

 

韓国にも二十四節気があると聞いています

今は「ソマン(小満)」

 

新緑を見ても、青い空を見ても、行き交う人々を見ても…

日本と韓国は同じだなー

いつもそう思えるのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続ファスティング

二十四節気 小満

蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)

 

今年一番の大雨の後は真夏のような天気です

 

ファスティングレポート後半です

ファスティングの前編はこちら

2日の準備期の後、3日間酵素ドリンクと水だけで過ごすファスティングが終了しました

 

ファスティング明けの最初の食事のタイミングで、「大根クレンジング」なるものにトライしました

ファスティング好きな友人のおすすめです

これをすることにより、宿便が出て腸が洗浄され、スッキリ爽快感を味わえるとのこと

 

やり方は…

・昆布と2リットルの水で大根1/3を柔らかく茹でる

・梅干しを叩いて、ゆで汁に溶かし飲む

・大根を食べる→ゆで汁を飲む


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結構大量なのでお腹も苦しいですが、頑張って全部食べます

すると、お腹がぐるぐるしてきます

トイレに何回もいって腸洗浄が完了!

 

宿便が出るかはともかく、スッキリ感は感じますね~

回復期2回目の食事は重湯

その次はお粥、野菜スープなど食べて回復期を過ごします


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お粥がこんなにおいしいなんて驚きです

 

1週間のファスティングで体重が3キロ減りました

お腹も少しへこんだような…

 

一番驚きなのは自分の意識の変化

今まで味の濃いものを食べてたな

ジャンクなものも喜んで食べてたな

お酒も飲み過ぎてたかも…

もっと体の声を聞かないと…

なんて反省しきり

 

1週間で少し心も生まれ変わったような感覚

ファスティングの不思議な力を感じました

 

 

 

 

ファスティング

二十四節気 立夏

七十二候は 竹笋生(たけのこしょうず)

 

夏本番も近いので初めての「ファスティング」に挑戦してみました

ファスティングは英語で断食のことです

古来から断食は宗教的、精神的修行などで行われていました

近来は健康、美容、アンチエイジングに効果があるのではと注目されています

 

今回コヤギがトライしたのは「酵素ドリンク」を飲みながらするファスティングです


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準備期2日は野菜中心の食事、中3日は酵素ドリンクと水のみ、回復期2日は重湯やお粥という1週間のメニュー

この間はアルコールはもちろん、コーヒーなどもダメ

毎日晩酌派のコヤギにとってアルコール抜きが一番つらいところです

でも日頃の暴飲暴食で内臓へ負担をかけているので、ファスティングでお休みさせてあげようと思います

その結果、消化吸収や解毒、排毒機能が向上、身体機能の回復が期待できるとのこと

さぁーファスティング開始です!

 

準備期の2日目で頭が痛くなってきました

これはファスティングには普通に出る症状だとか、我慢我慢

 

スーパーに行くと、たくさんの食べ物が…

食べられない者の目線から見るスーパーは

なんだか新鮮に映ります!

いつものスーパーとはまるで違う

食品で溢れている店内、溢れ過ぎているようにさえ感じます

スーパーに行ってこんな風に思ったことは初めて…

 

たった数日で自分の中で意識が変化してるような不思議な感覚

そうして、ファスティングはまだ続きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さくらんぼ

二十四節気 立夏

七十二候は 蛙始鳴(かわずはじめてなく)

 

近所のさくらんぼの木に今年も実が成りました


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去年のサクランボの記事はこちら

花の開花時期にマイナス2度以下になると実が成らないというさくらん

今年の春先も寒かったけど、良く頑張ったね

 

このさくらんぼの木は持ち主からはほったらかされて、延び放題虫も付き放題

少しさみしい木と思っていましたが、実は毎年たくさんの鳥がこの木を楽しみにしています

さくらんぼの花とメジロの記事はこちら

 

花が咲いたら蜜を飲みにくる鳥

実が成ると瞬く間に鳥が食べちゃうんです

なのでサクランボが見られるのはほんの数日

 

どれどれどんな鳥がサクランボを食べているのかな?

あれ?緑の大きな鳥が!


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キレイな緑色、インコみたいです

テレビでやっていたペットから野生化したインコでしょうか

東京でも繁殖して鳴き声や糞の苦情があるとのことでした

 

でももともと飼っていたインコを人間が捨てたのが原因

インコも捨てられたときはとてもショックだったと思います

 

ポトッ

器用にさくらんぼの実を食べて種だけ地面に落とすインコ

枝から枝へうれしそうに飛び移っています


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ほったらかしのさくらんぼの木

力強く生きてみんなに幸せをくれています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筍梅雨

二十四節気 穀雨

七十二候は 牡丹華く

 

ゴールデンウィークの前半はジメジメした雨が続きました

天気予報では「筍梅雨」という表現

 

筍梅雨とは…

伊豆地方の漁師が、筍の出る頃に吹く南風のことをそう呼んでいたとか

雨を多くともなうことから、いつしか筍の生える時期に降り続く長雨を指す言葉となりました

 

そういえば「菜種梅雨」というのもあったつけ

菜種梅雨の過去記事はこちら

日本人の季節を感じる感性は本当に繊細です

この他にも梅雨を表す言葉だけでも10数種類もあるのだとか

単に「雨」より「筍梅雨」と呼ぶ方が、見えない景色が浮かんで楽しいですね

今頃筍も雨に打たれて喜んで伸びているのでしょうか


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そんな想像をしていたら筍が食べたくて今日は「筍ご飯」になりました


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筍ももうそろそろ終わりかな

もうすぐ夏がそこまで来ています