歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

ブラシの木

二十四節気 立夏

七十二候は 竹笋生(たけのこしょうず)

 

真夏のような暑さが続きます

でも風は涼しくさわやかです

日差しはキラキラ、新しい命が生まれ、草木が生き生きとするこの季節が大好き

 

日焼け止めを塗って、帽子をかぶってお散歩

 

眩しく咲いている赤い花を発見

変わった形の花です

 
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「ブラシの木」

なるほど、コップを洗うブラシにそっくり

オーストリアが原産地のこの木

ブラシのような花の部分は雄しべと雌しべ

 

調べてみたらこのブラシの木、すごいんです 

 

花が散ったあと、ブラシの木の「実」は、落ちずにずっと枝にくっついている 

次の年に花が咲いても、またその次の年に花が咲いても、実は付いたまま

枝には古い実がずらっとついて並びます
実はその後も7~8年は枝についていて、 発芽能力も持ち続ける


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なるほど、見ると枝の根元近くには実がたくさん付いています

 

そして、そして、ここからがすごい!

 

オーストラリアでは乾燥による山火事が多く、その時に実がはじけて開くそうです

その種子が風によって飛散することで増えていく!という仕組み

山火事でまっさらな土地になったところに
すばやく芽を出して、その土地一帯の優占種になるのが目的らしい

 

な、なんと恐るべし!ブラシの木

7年も8年も子供や孫を見守り続け

「いざ!山火事」となると老体にむち打ち子孫を絶やさないよう最後のお勤め

 

なんという執念!我慢強くたくましい

ひそかに力強く生きています

こんな生き方もあるんですね