歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

下田町歩き

二十四節気 霜降の末候

楓蔦黄(もみじつたきばむ)

 

9月に旅行してとても気に入った「伊豆下田」へまたまた一泊旅行です

過去記事はこちら

季節はずれの下田の駅前は、人もまばらで閑散としていました

 

今回は下田の旧市街を歩く旅です

今回の旅の拠点となるお宿は「山根旅館」


f:id:koyagi-saijiki:20181031163349j:image

町の中心部にあり立地抜群

前回地元の方におすすめしていただき、ここに決めました

 

昭和な雰囲気の素敵なお宿、もちろん温泉

優しい老夫婦が経営しています

猫のフクちゃんもおでむかえ


f:id:koyagi-saijiki:20181031163457j:image

「今は静かになったけど、昔は人が多くてね、外がうるさくて窓を二重サッシにしたのよ」と、おかみさん

その昔は行商の人や、企業の営業の人で平日も満室だったそう

 

ここ山根旅館は60年以上続く老舗旅館

おかみさんの話を聞いていると、活気のあった昭和の良い時代が思い浮かびます

 

建物は古いですが、隅々まで清掃が行き届いていて清潔で気持ち良いお宿

素泊まりのみ一人一泊5千円です

親戚のお家にいるみたいでくつろげます

 

さて、夜まで下田の町をブラブラしましょう

 

「旧澤村邸」


f:id:koyagi-saijiki:20181031230540j:image

なまこ壁と伊豆石を使った、歴史ある建築

これが伊豆石、今では貴重です


f:id:koyagi-saijiki:20181101081807j:image

旧澤村邸の隣に見えた大きなすすき


f:id:koyagi-saijiki:20181031230943j:image

素晴らしく立派なすすき!

 

ペリーロードは昔の色町


f:id:koyagi-saijiki:20181101081822j:image

江戸時代から風待ち港として栄えた下田

船で物も人もたくさん集まり、大変賑わっていました

 

「伊豆の下田に長居はおよし,縞の財布が軽くなる…」という唄があるそうです

船から降りた船乗りが色町で散財してしまう場所だったんですね

 

今でもその頃の面影もあって、おしゃれなカフェなどになっています

 

下田の町は歩いていると、お花がきれいに飾られているお家も目につきます


f:id:koyagi-saijiki:20181102124843j:image

こちらは「カフェ」

中は昔のカメラや調度品など、レトロで個性的な雰囲気

おいしいコーヒーが400円でした

 

下田はなかなか個性的なお店も目につきます


f:id:koyagi-saijiki:20181103165712j:image

「福乃家」は古民家カフェのような食堂のような?

中に入るのに勇気がいりますが、猫好きな優しいご主人のお店です

 

昼も営業してるようですが、深夜も遅くまで開いてるよう

コヤギ達は夜11時くらいに行きました


f:id:koyagi-saijiki:20181103171609j:image

 

焼きそばは380円!メニューはなんでも?ありすべて良心的お値段でおいしいです


f:id:koyagi-saijiki:20181103171622j:image

 

ご主人は東京でジャズ喫茶を40年されていたそうです。昔の話や下田の話を色々話してくれました

「下田は静岡で初めて、去年過疎地認定されたんだよ、、地元では話題にならないけど」

なんだか寂しそうなご主人

「観光資源が豊かで良い町なのに…」

 

今日1日歩いた下田

下田の昔と今が交互に頭をよぎりつつ、ディープな下田の夜は更けていきます

 

なぜかとても心引かれる町、下田

また絶対来たい町です