歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

井川メンパ

二十四節気 清明

七十二候は 鴻雁北(こうがんかえる)

 

前々から欲しかった「井川メンパ」を手に入れるため静岡県へ一泊二日の旅行へ行きました

 

井川メンパとは静岡市の大井川上流の山里「井川」で昔から作られているお弁当箱

 

桧で作る曲物を桜の皮で縫い合わせて、漆を縫って仕上げます

全て天然素材で出来ていて、メンパに入れたご飯は水分が丁度良くなり、抗菌作用で夏もおいしいとのこと

今は作り手の職人さんが二人しかいないので、手に入れるのが困難な井川メンパ

注文して半年待ちが普通です

 

すぐには手に入らない覚悟で出掛けました

 

初めて行く奥大井

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本当に良いところ

どこを見渡しても一面の茶畑

緑が美しい


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大井川、エメラルドブルーです

 

立ち寄ったのは千頭にある大井屋さん


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若き店主が情熱を持って取り組んでいます
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運良く工房を見せていただき、井川メンパについて色々お話を伺うことが出来ました


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これは見本で、やはり在庫はほとんど無い状態でした

それでも欲しかったお弁当箱はなんとかゲット!ラッキーです

山を越えて来た甲斐がありました~


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初めは小判型のお弁当箱を考えていましたが、そもそも井川めんぱは丸型だったというのを聞いて丸いのを選びました

昔は山仕事でお腹がすくため、この弁当箱の蓋にもご飯を詰めていました

10時に器のご飯を食べて、15時に蓋のご飯を食べていたそうです

その名残で、井川メンパの蓋は器が隠れるくらい深いのだと、店主の前田さんが教えてくれました

人々の生活の中から生まれた井川メンパ

決して派手ではないけれど力強さと美しさがあります

手に入れられてとてもうれしいです

 

「ボォーーー!シューッ」

ん?SLの音だ!

 

奥大井の旅は続く