歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

冬至

二十四節気 冬至

七十二候は 乃東生(なつかれくさしょうず)

 

しばらくブログを書かないでいたら、あっという間に冬至になってしまいました

 

去年の冬至の記事はこちら

 

古来冬至の日は「死に一番近い日」と言われていたそうです

 

一年で一番夜が長くて太陽も一番少ない日

これから本格的に寒くなります

昔の人達にとって、冬は今よりもっともっと厳しいものだったに違いありません

死への不安を感じるのも最もです

 

「どうか無事にこの冬を越せますように…」

願いを込めて柚子湯に入って、厄払いをしたんですね

 

もちろん昔の人ほどではないですが、コヤギも冬が来ると思うと憂鬱に…

 

でも、今日が底で明日からまた少しずつ陽が長くなる

 

冬至は死と生が重なる日なのかもしれません

終わったらまた再生

どん底の次は必ず希望しかありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏みかん

小雪の末候

橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

 

季節外れの暖かさになったかと思えば、真冬の寒さになったり

この冬は一筋縄では行きそうもありません

 

七十二候の橘始黄(たちばなはじめてきばむ)

橘の実が黄色く色づき始める頃

この「橘」ってなんだろう?調べてみました

 

橘は古くから日本に自生する柑橘類

四国や九州などに自生しているそうですが、今では貴重なものだそう

 

コヤギ地方にはないものなんですね

では最近この辺で黄色くなってきたものと言えば…

柚子もそうだし…

 

よく見かけるのは「夏みかん


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同じ柑橘類だし、まぁ橘のようなものでしょ

 

夏みかんは今頃黄色くなってきますが、まだまだ酸っぱくて食べられません

冬を越して春頃になると酸味も抜けて来ます

ようやく夏に食べられるので「夏みかん」と呼ばれるそうです


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確かに、冬も黄色い夏みかんがずっーと成っていますね

夏と言うよりは、冬のイメージが強いかも

 

不思議なやつだな、夏みかん

 

 

 

 

 

 

柚子

二十四節気 小雪

七十二候は 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

平年より暖かい日が続きます

今年はまだ木枯らしも吹いていません

 

でも着実に冬が近づきつつありますよ

自宅窓からの紅葉がキレイになってきました


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昨年の紅葉の記事はこちら

 

近所の柚子も黄色く実っています

さっそく農家の無人販売で柚子を購入


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毎年恒例、柚子酢作り

柚子酢の過去記事はこちら

この間知ったのですが、柚子には「トゲ」があるということ


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動物などに食べられないよう、身を守るためといわれています

でも風に吹かれると、自分のトゲで自分を傷つけてしまうんだとか

 

そうか!だから多くの柚子には傷があるんですね

逆に傷がない柚子は、トゲが他の柚子に当たって自分はまぬがれたとか?

同じ柚子なのに、実った場所や風の向きで傷だらけの人生を送ることになる柚子も…

 

柚子を見ていて、少し悲しいような…でも少し笑っちゃうような…

 

これからは傷のある柚子を買ったらほめてから絞ることにしょう

 

傷だらけだけど仲間を守って立派だったね

今年もおいしい柚子をいただきます

ありがとう

 

 

 

 

ワイン

二十四節気 立冬の末候

金盞香(きんせんかさく)

 

あっという間に暦の上では冬になりました

朝晩冷え込みますが、まだ冬というよりは「晩秋」と言う方がしっくり来る陽気です

 

15日は「ボジョレーヌーボー」解禁日

昨年の記事はこちら

 

秋も深まるこの季節は、ワインがおいしい季節でもありますね

 

この日は山梨のワイナリーへ行って来ました

 

サントリー登美の丘ワイナリー


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富士山が目の前に見え、眼下にはぶどう畑が広がっています

お目当てのテイスティングコーナー

産地や品種で少しずつ飲み比べ


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楽しくてつい飲み過ぎちゃいます

普段あまり日本のワインを飲まないので、新鮮なおいしさを感じます

 

〈日本ワイン豆知識〉

・日本ワイン」とは、日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して日本国内で醸造されたワインのことを言う

・使われる代表的なぶどうの品種

白ワイン用品種の「甲州」赤ワイン用品種の「マスカット・ベーリーA」どちらも日本固有の品種

 

日本ワインは、最近では海外でも評価が高く

繊細な味が和食にぴったりとのことです

これから注目していきたいな

 

お家に帰って、またまたワインです

今年のボジョレーヌーボー


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今年もおいしいです

 

いよいよ冬が来るんだな

ボジョレーヌーボーを飲みながら毎年思います

今年の冬も無事に過ごせますように

乾杯~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下田町歩き

二十四節気 霜降の末候

楓蔦黄(もみじつたきばむ)

 

9月に旅行してとても気に入った「伊豆下田」へまたまた一泊旅行です

過去記事はこちら

季節はずれの下田の駅前は、人もまばらで閑散としていました

 

今回は下田の旧市街を歩く旅です

今回の旅の拠点となるお宿は「山根旅館」


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町の中心部にあり立地抜群

前回地元の方におすすめしていただき、ここに決めました

 

昭和な雰囲気の素敵なお宿、もちろん温泉

優しい老夫婦が経営しています

猫のフクちゃんもおでむかえ


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「今は静かになったけど、昔は人が多くてね、外がうるさくて窓を二重サッシにしたのよ」と、おかみさん

その昔は行商の人や、企業の営業の人で平日も満室だったそう

 

ここ山根旅館は60年以上続く老舗旅館

おかみさんの話を聞いていると、活気のあった昭和の良い時代が思い浮かびます

 

建物は古いですが、隅々まで清掃が行き届いていて清潔で気持ち良いお宿

素泊まりのみ一人一泊5千円です

親戚のお家にいるみたいでくつろげます

 

さて、夜まで下田の町をブラブラしましょう

 

「旧澤村邸」


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なまこ壁と伊豆石を使った、歴史ある建築

これが伊豆石、今では貴重です


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旧澤村邸の隣に見えた大きなすすき


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素晴らしく立派なすすき!

 

ペリーロードは昔の色町


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江戸時代から風待ち港として栄えた下田

船で物も人もたくさん集まり、大変賑わっていました

 

「伊豆の下田に長居はおよし,縞の財布が軽くなる…」という唄があるそうです

船から降りた船乗りが色町で散財してしまう場所だったんですね

 

今でもその頃の面影もあって、おしゃれなカフェなどになっています

 

下田の町は歩いていると、お花がきれいに飾られているお家も目につきます


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こちらは「カフェ」

中は昔のカメラや調度品など、レトロで個性的な雰囲気

おいしいコーヒーが400円でした

 

下田はなかなか個性的なお店も目につきます


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「福乃家」は古民家カフェのような食堂のような?

中に入るのに勇気がいりますが、猫好きな優しいご主人のお店です

 

昼も営業してるようですが、深夜も遅くまで開いてるよう

コヤギ達は夜11時くらいに行きました


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焼きそばは380円!メニューはなんでも?ありすべて良心的お値段でおいしいです


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ご主人は東京でジャズ喫茶を40年されていたそうです。昔の話や下田の話を色々話してくれました

「下田は静岡で初めて、去年過疎地認定されたんだよ、、地元では話題にならないけど」

なんだか寂しそうなご主人

「観光資源が豊かで良い町なのに…」

 

今日1日歩いた下田

下田の昔と今が交互に頭をよぎりつつ、ディープな下田の夜は更けていきます

 

なぜかとても心引かれる町、下田

また絶対来たい町です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二十四節気 霜降

七十二候は 霜始降花(しもはじめてふる)

 

気持ちの良い秋晴れ

昼間は20度くらいで空気はさわやか

ずっとこんな天気が続けば良いな

 

大きな梨を買ってきました


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「栃木にっこり梨」普通の梨の3倍はありそうです

うちの猫もびっくり

 

今ある和梨はその昔中国から渡って来て、日本で品種改良されたものだそう

旬は種類によって8月から10月

梨の皮の色で「赤梨」と「青梨」と分類されます

 

コヤギの実家のある所は「多摩川梨」の産地

小さい頃は家の周りは梨畑ばかりでした

その頃は赤梨は「長十郎」青梨は「二十世紀」しか無かった記憶があります

今はたくさんの種類の梨がありますね

 

今日のにっこり梨は「赤梨」系ですね

大きいので半分はサラダにしてみました


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サーモンと梨のサラダ

レモン汁とオリーブ油、砂糖、塩、胡椒であえます

ドレッシングと梨がバッチリ合って、梨の魅力を再発見しました

 

肝心の梨のお味は…

甘くてみずみずしくておいしい!

こんなに大きくても繊細なお味

梨も進化していますね

 

ただ、昔食べた長十郎も無性に食べたくて

探していますが全然見かけません

あのザラザラした食感、でもすごく甘くて…

 

懐かしいけど、もう遠い昔

梨を見ると「年をとったな」なんて思う今日この頃です

 

 

 

 

 

 

 

柿の木

二十四節気 寒露 

七十二候は 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)

夏は野山にいるきりぎりすが、秋には家の戸口近くまで来て鳴く頃

 

去年の今頃の記事はこちら

 

コヤギはこの七十二候がとても好き

きりぎりすも寒くなってきて、暖かい所を探しているのかな、なんて考えたり…

なんとなく寂しさも感じるのは、きりぎりすの鳴き声が近いということは、命も残りあとわずか

冬の訪れとともに死んでしまうからでしょうか

 

すっかり秋らしい気温になりました

でもこのところ、毎日曇り続きでなかなか秋晴れとはいきません

 

近所の柿の木


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なんと、樹齢350年だそうです

農家のお家にあり、そこのお婆さんが教えてくれました

 

350年前というと、江戸時代前期くらいからずっとここにいるんですね

人間には思いも及ばないくらい長い間

色々な事を見て、たくさんの人を見守って来た柿の木

今年もたくさんの柿が成りました