立葵
芒種の末候
梅子黄(うめのみきばむ)
もう梅も黄色くなっているんですね
梅干しも作らなきゃ
らっきょうも漬けなきゃ
保存食作りが忙しくなるこの時期
楽しみなんだけどとっても心が焦る
季節は待ってくれないから…
梅雨の中、空に向かって伸びる夏らしい鮮やかな花
3メートルはあり存在感あります
よく畑の脇に咲いてるけど何の花?
「立葵」という花でした
葵?水戸黄門の葵の紋所の?
そう言えば葵ってどんな花?葉っぱ?
立葵の花はピンクで大きくて華やか
でも葵の御紋は花じゃないよね
葉っぱ…うーん、似ているような
いや、なんか違います
調べてみました
徳川の三つ葉葵は「双葉葵」という植物がモチーフなんですって
これが双葉葵
なるほど!ハートの形、これですね
結果は立葵と双葉葵は違う植物でした
友達に葵ちゃんがいますが、どちらの葵をイメージしてるのか?
コヤギ、葵がどんな花なのかも知らなかった
畑の花も水戸黄門も友達も、割と身近だったのに…
こういうことって時々あります
今さらですが分かって良かった
今日はうれしい気持ちでハッピー
夏椿
七十二候は梅子黄(うめのみきばむ)
椿にそっくりの花発見
真っ白で美しい花です
調べると見たままで「夏椿」という花
咲いたら1日でそのままポトリと落ちます
「沙羅の花(しゃら)」とも呼ばれています
これは日本人が長い間インドの沙羅樹と間違えていて、この名前が定着したようです
俳句では、「夏椿」は夏の季語。夏椿の別称として、沙羅の花、沙羅双樹があり同じように使われています。
沙羅双樹(さらそうじゅ)
どこかで聞いた覚えが?
あ!教科書で習ったあれです
祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり、沙羅双樹(シャラソウジュ)の花の色、盛者必衰のことわりを表す
平家物語の冒頭、試験で暗記しましたよね
このはかない白い花から、平家の栄華と衰退に思いを馳せていたのでしょうか
夏椿の木の下には落ちた花がたくさん
すべてのものは移り変わる
盛んなものもいつかは衰退する
分かってはいるけど、悲しんでしまう自分がいます
昼顔
七十二候は腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)
梅雨の晴れ間
昼下がり、昼顔が咲いています
その名の通り昼間に咲いて夕方にしぼむので「昼顔」
夏の道端、金網などに咲いています
最近はドラマや映画の公開で「昼顔」というと不倫のイメージが定着していますね
それはなぜなのか?調べてみました
1967年の仏/伊合作映画『昼顔』
監督 ルイス・ブニュエル
主演 カトリーヌ・ドヌーブ
美しい人妻が昼間だけ娼館で働くというところから悲劇?が始まっていく…というスキャンダラスな内容
第28回ヴェネツィア国際映画祭で最高賞である金獅子賞に輝いている異色の名作
そこからインスピレーションを受けた日本のテレビ番組が、夫のいない間に浮気する妻達を「昼顔妻」と名付けたそうです
そしてあの大ヒットドラマ「昼顔」に続いていくことに…
なるほどー!
昼間だけしか咲かない花「昼顔」から昼間の人妻の情事をイメージするなんて
なかなかおしゃれなセンス
でも、当の昼顔にとってどうなんでしょ?
割りと地味に道端で生きてきたのに…
昼顔=不倫というイメージはまだまだ続きそう
良くも悪くも一度付いたイメージはなかなか消えないものですよ
コヤギも気をつけなくちゃ
螢
七十二候は腐草為螢
(くされたるくさほたるとなる)
昔は枯れて腐った草がホタルになると考えられていたそうです
コヤギの子供の頃は近所に蛍がいました
おじいちゃんと一緒に捕まえに行きます
ビニール袋に入れて持ち帰り、家に放しましたがもちろんすぐに死んでしまいました
さすがに今はコヤギ地方で野生の蛍はいないようです
蛍について調べて見ました
蛍は成虫になってから1週間位しか生きません
その間草の露しか食べないのです
オスは交尾後、メスは産卵後すぐに死んでしまいます
卵からかえった幼虫は水の中でほとんど過ごし、その後土の中でサナギになり羽化して蛍に…
一年かけて蛍になり、1週間で死んでいく蛍
タイムマシーンで戻れるなら
「やめなさい!」と子供のコヤギを怒りたい
蛍は短い命を必死に生きていたのに…
年をとったからそう思うんでしょうか
蛍の大変な苦労、生きることの厳しさ…
蛍の気持ちになってしまうコヤギ
そうなら、年をとるのも悪くない?
こういう考えになれた自分が良かった
そう!やっぱり年取って良かった!
入梅いわし
芒種の次候
腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)
本日は「入梅」
雑節の一つで昔はこの日を梅雨入りの目安としていました
〈雑節とは〉
二十四節気と同じように季節の節目を表す日
主に農作業をもとに考えられた日本独自の歴日
ちなみに「入梅」は田植えの予定を立てて次の「半夏生」までに作業を終わらせる目安にしていたそうです
天気予報で「入梅いわし」が取り上げられていました
入梅の頃に獲れるいわしをこう呼びます
油がのって一番おいしいんですって
千葉県の銚子が有名とか
いわしを食べたくなって早速購入
いわしのしょうが煮
大好きな土井善晴先生のレシピ
しょうがの千切りがキモです
もうプリプリのふわふわでテリテリ
ただの「イワシ」というよりも
「入梅」が付くだけでおいしく感じます
やっぱり、季節というのは天からの最大の贈り物ですね
鮎の塩焼き
芒種の初候
蟷螂生(かまきりしょうず)
暦の上での入梅は6月11日
コヤギ地方は昨日梅雨入りしました
今日は鮎を買いました
スーパーで買ったのでもちろん養殖です
早速塩焼きに
6月から鮎漁の解禁、まさに旬
コヤギの父親は鮎釣りが趣味でした
小さい頃よく言われたのが
「鮎は苔しか食べないから内臓も食べられる」
「鮎はスイカの匂いがする」
大人になった今でもそれの影響があります
鮎は内臓も食べます
良い香りがするような
ちなみに「たで酢」は鮎の塩焼きには必須
これは大人になって和食屋さんで鮎を食べて知りました
蓼食う虫も好き好きの「たで」です
蓼は独特の辛味があることからこのことわざが出来たそう
でも、誰が始めに気づいたんだか…
とってもとっても鮎に合います!
緑のきれいな色もこの時期にぴったり
梅雨はちょっぴり気が重いけど…
「この時期ならでは」を探すのも楽しいものですね