ブラシの木
七十二候は 竹笋生(たけのこしょうず)
真夏のような暑さが続きます
でも風は涼しくさわやかです
日差しはキラキラ、新しい命が生まれ、草木が生き生きとするこの季節が大好き
日焼け止めを塗って、帽子をかぶってお散歩
眩しく咲いている赤い花を発見
変わった形の花です
「ブラシの木」
なるほど、コップを洗うブラシにそっくり
オーストリアが原産地のこの木
ブラシのような花の部分は雄しべと雌しべ
調べてみたらこのブラシの木、すごいんです
花が散ったあと、ブラシの木の「実」は、落ちずにずっと枝にくっついている
次の年に花が咲いても、またその次の年に花が咲いても、実は付いたまま
枝には古い実がずらっとついて並びます
実はその後も7~8年は枝についていて、 発芽能力も持ち続ける
なるほど、見ると枝の根元近くには実がたくさん付いています
そして、そして、ここからがすごい!
オーストラリアでは乾燥による山火事が多く、その時に実がはじけて開くそうです
その種子が風によって飛散することで増えていく!という仕組み
山火事でまっさらな土地になったところに
すばやく芽を出して、その土地一帯の優占種になるのが目的らしい
な、なんと恐るべし!ブラシの木
7年も8年も子供や孫を見守り続け
「いざ!山火事」となると老体にむち打ち子孫を絶やさないよう最後のお勤め
なんという執念!我慢強くたくましい
ひそかに力強く生きています
こんな生き方もあるんですね
さくらんぼ
立夏 の次候
蚯蚓出(みみずいずる)
寒暖差が激しいですが、湿度が低く今が一番さわやかな季節ですね
近所の「さくらんぼの木」に実が成りました
去年は実がなりませんでしたが、今年は可愛いさくらんぼがたくさん!
このさくらんぼの木、持ち主から完全にほったらかされています
さくらんぼの木の過去記事はこちら
枝は伸び放題、電柱よりも伸びています
虫は食い放題でなんだかかわいそう
剪定されているのも一度も見たことはありません
誰にも感心をもたれず、期待されず…
それなのにこんなにたくさんの実をつけて
なんてけなげでえらいんでしょう
〈3日後〉
またさくらんぼを見に行きました
んっ?!
ひとつもさくらんぼがない!!
見事にひとつもありません
地面を見ると無数のさくらんぼの柄が落ちています
そういえば、この間は鳥が何羽か止まっていたっけ
こんなにあっという間にたべちゃうの?
でもね、なんか良かった
さくらんぼを楽しみに待っててくれる鳥がいたんだね
鳥達は、毎年初夏のこの時期
「今年はさくらんぼ成らないかなー」
毎日、この木に止まって待ってるんだね
良かったね、さくらんぼ
誰かに期待されたり、役に立ったりするとやっぱりうれしいもん
みんなで楽しみに待ってますよ
来年も必ず、また会いたいね
大山千枚田
七十二候 蛙始鳴(かわずはじめてなく)
GWを利用して日帰りバス旅行に行ってきました
東京から一番近い棚田です
新緑のきれいな季節、春の房総を目指して出発です
アクアライン海ほたるを経由して房総半島へ
まずは大多喜町で「筍づくし膳」の昼食
ここ大多喜町は筍の名産地
「白たけのこ」といわれ色白でアクが少ないおいしい筍です
次は養老渓谷へ
メインの粟又の滝(養老の滝)
本日は滝の水が少なくて残念でしたが、本当はもっと迫力のある滝だそうです
新緑が本当に美しく川のせせらぎが心地よい
さてバスは一路鴨川市へ
鴨川といえば「鴨川シーワールド」が有名
海のイメージが強い鴨川ですが、実は米どころとして知られています
「長狭米」というブランド米で、冷めてもおいしくお寿司さんが好んで使うとか
バスの窓からはずっと田んぼが見えます
どんどん山道を登って行きます
バスから降りるとそこにはこんな景色が
昔ながらの棚田の風景が広がっています
「大山千枚田」
東京から一番近い棚田で日本の棚田百選にもえらばれました
コヤギの子供の頃は家の近くには田んぼがたくさんありましたが、今はもうありません
なんだか懐かしい不思議な気持ち
風に乗って青い草の匂い
蛙が鳴いています
何回も何回も深呼吸
体全部が洗われたような、癒しの旅でした
〈お土産メモ〉
大山千枚田のお米♪
千枚田にある農家カフェ「ごんべい」にて
「ごんべい」は千枚田の農家が交代で営業しています
千枚田のお米が買いたい方はぜひ
牡丹
春の最後の節気 穀雨
七十二候は 牡丹華(ぼたんはなさく)
近所に牡丹を見かけないので、少し足を伸ばしてお散歩
牡丹を見つけにいきましょう
隣の駅の広い農家のお庭に発見
日差しを浴びて美しく咲いています
近くで見ると大きく存在感があります
昔から花の王様と言われてきた牡丹
こんなに華やかな花なのに、なぜかあまり注目されていないような気がします
この季節はたくさんの花が一斉に咲くから?
藤の花、芝桜、最近ではネモフィラも話題になっていますね
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
昔から美しい女性を表す言葉ですが…
ちと、時代遅れ?
こんな言葉で誉める人も誉められる人も今の日本にはいないのかもしれません
牡丹も今は少し時代遅れで人気が薄れているんですね
いいえ牡丹よ、気を落とさないで
いつか絶対あなたの時代が来ますよ
流行は回ってくるというではありませんか
それまでひっそりと、でも華やかな大輪の花を咲かせていてください
付岩洞part2(ソウルの旅)
七十二候は 牡丹華(ぼたんはなさく)
ソウルプアムドンを散策しています
過去記事はこちら
暖かくて本当に良いお天気
ソウルの春を感じながらお散歩
韓国の昔の建築「武渓園」
料亭でしたが再開発で壊されそうになり、この地へ移築されました
街は緑が多く今はつつじが咲いています
坂道が多いので靴はスニーカーがおすすめ
「箸の家」のアガシおすすめ図書館
滝のような噴水があるらしいのですが、テレビの撮影のため見られませんでした、残念
ここプアムドンはドラマの撮影地としても有名で、よくロケなども見られるそうです
尹東柱(ユン・ドンジュ)文学館の上の丘に可愛い看板がありました
「ピョルトゥラク」星のトラック?の意味でしょうか?
入ると素敵なカフェでした
風に吹かれながらひと休み
シャーベットみたいなアイスカプチーノがおいしい
「またプアムドンに来たいね」
夫も笑顔でうなずいています
プアムドン
ソウルなのに、どこか別世界に来たような
懐かしく、ゆったりとした時間が流れる街
美術館や超有名なチキン店など、まだまだ行きたいところはたくさん
絶対にまた来たいな
付岩洞(ソウルの旅)
穀雨の次候
霜止出苗(しもやみてなえいずる)
引き続きソウルの春旅
関連記事はこちら
何度も訪れているソウルなので、今回は行ったことのない場所へ行ってみることに
選んだのは「付岩洞(プアムドン)」
景福宮(キョンボックン)の近く、北岳山(プガッサン)のふもとにあります
開発制限地区であるため、ソウルなのに高層ビルやマンションがない自然豊かな街
昔ながらの住宅地とおしゃれなカフェなどある最近注目のエリア
素敵な建物、何のお店かな?
覗いていると中から可愛いアガシ(お嬢さん)がニッコリ
「箸のギャラリーです、どうぞどうぞ」
中は洗練された空間
店名は箸の家という意味の「チョッチプ」
職人さん手作りの美しい箸がセンスよく飾られています
アガシがお茶を入れてくれました
お茶を飲みながらプアムドンのおすすめスポットも教えてもらいました
コヤギも奮発してお買い物
有名な作家のパク ギレ氏作の螺鈿のお箸
本当に美しいです
一目惚れしたマグカップも
素敵なお店なのでぜひ行ってみてください
おすすめスポットへ行く前に昼御飯
プアムドンの有名店「チャハソンマンドゥ」
老舗の韓国式餃子のお店です
雰囲気のあるお店の外観
化学調味料不使用で全てを手作りにこだわっているお店
これは水餃子
蒸し餃子や餃子スープも人気
野菜の味がやさしくさっぱり、いくらでも食べられそう
お腹もいっぱいになったので、プアムドン散策へ行くとしましょう
次回へ続きます
春のソウル
七十二候は 霜止出苗(しもやみてなえいずる)
韓国ソウルに旅行に来ています
ここソウルも、この春は気温の寒暖差が激しいとのこと
日本と同じですね
去年も同じ時期にソウルを訪れていました
過去記事はこちら
厳しい冬が終わり、待ちに待った春の訪れ
この時期の韓国は空も風も人々も、全てがキラキラとしてうれしそう
街中にはたくさんのカラフルな提灯
聞くと「燃灯祝祭」(ヨンドンチュッチェ)というお祭りのためのもの
旧暦の4月8日のお釈迦様の誕生日を祝うお祭りで、韓国に初夏を告げる風物詩だそうです
今年は5月11日から13日
提灯行列、パレードや色々なイベントが催されます
コヤギもいつかは訪れてみたいお祭りです
夜は韓国の友人といつも行く三角地の「ピョンヤンチプ」へ
ホルモンの有名店ですが、コヤギのおすすめは「チャドルバギ」とホルモンの焼き飯「ヤンパプ」
たくさん食べて飲んで…
お腹はいっぱいですが、ここで終われないのが韓国です
二次会は、地マッコリが安い鐘路3街「ヘンボッカッチッ」
釜山のマッコリ「クムジョンサンソン」
力強い味と飲む度に違う印象
最高です!
そろそろお腹もいっぱい、アルコールもいっぱい
外を歩くと提灯に灯りが、キレイ~
でもね、あーっっー
このままホテルに帰るのももったいないわー
チキンでも食べようか?ビールと一緒に…
ソウルの夜はまだまだ長いんです