歳時記生活―旧暦のある暮らし―

旧暦のある暮らしに憧れて…二十四節季・七十二候を少し感じながら毎日過ごしてみたいと思います

ソウルはしご酒(秋)

二十四節気 秋分

七十二候は 水始涸(みずはじめてかるる)

 

半年ぶりにソウルを訪れています

春のソウル記事はこちら

秋夕も終わり、韓国も本格的な秋の到来です


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街中の植え込みも秋っぽい


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デパート前のオブジェにはすすき

 

夜は少し冷えますが日中はちょうど良い気温

風はさわやかで本当に気持ち良いな

 

さて、今日の夜は忠武路(チュンムロ)の仁峴市場(イニョンシジャン)付近で韓国の友達と飲み会スタート!


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この辺はミョンドンの隣にありながら、昔ながらの雰囲気が残った場所

おいしい食べ物屋さんがたくさん並びます

 

まずは「ポッサム」で乾杯~


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ポッサムは茹でた豚肉をキムチやニンニクと一緒に葉っぱで巻いて食べる料理

たくさんのおかず(パンチャン)が出て来ます


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2件めに選んだのは市場の中の刺身屋

「セゴシを食べましょう」と友達

セゴシは魚を骨ごと切って刺身にしたもの


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今日はカワハギのセゴシにしました

 

さぁー、結構お腹もいっぱい酔いも回ってきましたよ

 

〆は「ファンソチッ」という人気のお店

ここは「トガニチム」という牛の膝軟骨鍋の老舗


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ククスというソーメンが入っているのが特徴

トロトロのスープはコラーゲンたっぷり

これを飲みながらまたソジュ(焼酎)がすすんでしまうのよね

 

韓国の友達が「夏はソウルに来ないでください」と言うので、聞くとこの夏はなんと最高気温が41度になったとか!

 

「暑くてお酒も飲みたくなかったです」

ホントかよ~?と思いつつ、やっぱりソウルも今の季節が一番良いのねと納得

 

暑くもなく、寒くもなく、気持ち良い風に吹かれてはしご酒

ソウルの夜はまだ続きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柚子こしょう

秋分の末候

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

 

玄関のドアを開けると「金木犀」の香りがフワッと漂って来ました

もうそんな時期なのね

金木犀の過去記事はこちら

 

昨夜も雨だったせいか、当たり一面に金木犀の強い匂いが立ちこめています

今日は少し二日酔いの朝

むせかえるような金木犀の匂いが鼻につきます

同じ匂いでも体調によって感じかたが変わるものなんですね

やっぱり、健康第一です

 

今日はこの時期のお楽しみ

「柚子こしょう」を作ります


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赤くなる前の青唐辛子は夏が旬

青柚子が出回る時期と重なるのは9月のほんの短い今の時期だけ

まさに出会いものですね

 

青唐辛子の種を取ります
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これが一番大変な作業

手には手袋必須!息を吸うとむせるくらい強烈な辛味

 

あとは青唐辛子、青柚子の皮と塩をフードプロセッサーでガッーとするだけ

少し柚子果汁も入れます


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冷蔵庫で1週間熟成させて出来上がり

 

手作りの柚子こしょうは格別なおいしさ

冬の鍋にはかかせません

 

鍋楽しみ~

もう冬へ思いをはせたりして

そして冬、鍋を食べていると柚子こしょうを作った時のことを思うんです

残暑が厳しかったなぁ

9月はずっと雨だったっけ、台風も来たわ

 

やっぱり保存食ってタイムカプセルみたい

 

 

 

 

 

 

 

 

伊豆下田の旅〈3〉

二十四節気 秋分

七十二候は 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

 

引き続き下田の旅です

過去記事はこちら

 

昼食は「美松寿司」へ

三代続く老舗のお寿司屋さんです

こちらでのおすすめは下田の地魚にこだわった黒船寿司2200円


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金目頭の煮付けは絶品です


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お寿司を食べながら大将が下田の昔の話をしてくれました

 

「昭和40年代には芸者が150人いたんだよ」

その頃は港には船がたくさん使い出入りしていて、船乗りや多くの人で賑わっていた下田

「呉服屋も何件もあったけど、今はもう1件しか無くなったね」

 

観光のイメージが強かった下田ですが、そういう過去もあったんですね

美松寿司のシャリがとてもおいしいのですが、これは肉体労働のお客が多かったので味を濃いめにしている、と大将の弁

 

おいしいお寿司に大満足しつつ、下田の町の奥深さを感じなからお店を後にしました

 

繁栄と衰退、どこか懐かしさをかんじる町並みも「レトロ」なんて言う言葉では簡単に表現出来ません

誇りと意地、そして哀愁

 

下田の町がとても気になってきました

 

一泊二日の下田旅行

完全不完全燃焼

近いうちにまた来たいです!

 

伊豆下田の旅〈2〉

二十四節気 白露

七十二候は 玄鳥去(つばめさる)

 

伊豆下田の旅の続きです

関連記事はこちら

来たばかりですが、すっかり下田が気に入りました

 

夜は地元で人気の居酒屋「開国厨房なかなか」へ

新鮮な魚はもちろん、伊豆牛や伊豆軍鶏など地域の食材を使った料理が自慢です


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珍しい金目鯛の串焼き

金目鯛水揚げ高日本一の下田ならでは

 

食べ過ぎ飲み過ぎで、下田の夜も更けていきます

 

お宿は「下田ベイクロシオ」

素泊まりなので、朝も気にせずゆっくり眠れました


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窓からの景色、朝の下田港

 

昼食までの時間下田の町を歩きます

昔ながらの商店が並ぶ通り


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なんだか小さい頃にタイムスリップしたような感覚


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「くだもの こやま」さんの店先で手作りのらっきょうが売っていました

自分の畑で取れたらっきょうを蜂蜜の甘酢で漬けてあります


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もちろんゲット!手作り感満載で良いね

 

下田の町は奥が深そうです

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊豆下田の旅〈1〉

白露の末候

玄鳥去(つばめさる)

 

遅めの夏休みを取って、伊豆下田へ一泊旅行です

「下田は寿司が安くておいしい!都会の半額のイメージで大満足」なる話をグルメな友人から聞いたのがきっかけ

旅のテーマは「下田でおいしいもの食べる!」です

 

新宿発「スーパービュー踊り子

そういえば去年も乗りました

過去記事はこちら

去年と同じく、まずは生ビール!

踊り子号では「アサヒ熟撰」の生ビールが飲めますよ

 

スーパービュー踊り子は窓が大きく、伊豆の海岸線の景色がよく見えます


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海側はABシート、そして行きは偶数の席、帰りは奇数の席を取るべし!

窓の枠が無いので景色が堪能出来ます

 

伊豆下田は黒船が来航した歴史の街

そしてきれいな海と美しい浜辺があります

夏はたくさんの人で賑わいますがもう9月

人が少なく、夏が終わった寂しさを感じます

 

昼食は「波浮寿司」へ

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どこか懐かしいお品書き


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まずはお刺身で乾杯

ここ波浮寿司は地魚とおいしい貝が食べられるお寿司さん

 

チャーミングな大将が下田の色々な事を教えてくれます

爪木崎の水仙御用邸、温泉の質が良いのは観音温泉…


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下田の記事が載っている新聞を取ってあって、話の途中で度々見せてくれました

下田を知ってもらいたい!という気持ちが伝わって来ます

お寿司がおいしいのはもちろん、旅人を優しくもてなしてくれるステキなお寿司屋さんでした

 

チェックインまで時間があるので、「下田ロープウェイ」に乗ることに


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寝姿山の山頂からは下田の港が一望出来ます


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山頂で静岡限定ビールの樽生が飲めます!
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いやぁー来たばかりだけど、下田って良いところだわー

 

今日のお宿は「下田ベイクロシオ」

下田港が目の前の温泉リゾートホテル

今回は素泊まりで一人1万円

さぁ、夜はどこでおいしいものを食べようか

 

続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タバスコ作り

二十四節気 白露

七十二候は 鶺鴒鳴(せきれいなく)

 

ここ数日気温が急に下がりました

やっとあの暑さから解放されるのね

秋っていいなぁ

 

毎年夏はハラペーニョでタバスコを作っています

過去記事はこちら

しかし、農家の無人販売でいまだにハラペーニョを見かけません

今年猛暑だったから不作なのか?

 

その代わり、赤唐辛子を発見!

乾燥前の生の赤唐辛子です


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これで今年はタバスコを作ります

 

作り方は簡単

唐辛子、塩、酢をフードプロセッサーでペースト状にします

それをホーローの鍋で5分位グツグツ煮ます


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熱いうちビンに詰めたら、冷蔵庫で2、3か月熟成させて完成です


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熟成を待つのも楽しみ

 

夏の唐辛子を瓶に閉じ込めて…

冬になって食べるとき、この夏の出来事を思い出す

地獄のように暑かった夏

楽しいこと、悲しいこと

 

タイムカプセルみたい

やっぱり保存食ってすごい

 

 

 

ど根性朝顔のその後

二十四節気 白露

七十二候は 草露白(くさのつゆしろし)

 

8月、ベランダの側溝に突然芽を出した朝顔

去年の朝顔の種が飛んで、側溝にたまった少しの泥から芽を出したようです

けなげなその姿から「ど根性朝顔」と名付けて植木鉢に植えました

 

関連記事はこちら

ど根性朝顔はその後どうなったかというと

じゃーん!


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花が咲きました!

濃い紫色の花です

夫と二人で大喜び

 

でも不思議

普通の朝顔が普通に咲いてもこんなにうれしくないのに

困難を乗り越えたど根性朝顔だからこそ、こんなに感動するんですね

 

つらいことがあると、普通の事も幸せに感じる

 

…そうか…

でも、これが自分だったらイヤだなぁ

もう年も年だし、苦難とかありませんように

 

「種をとってまた来年植えようね」

夫も、ど根性朝顔には一目置いているみたい

 

そうだね

いくら願っても思い通りにはならない

なったらなったで、この朝顔のように立ち向かおう

ど根性で!